職場の教養から
職場の教養 1月6日付から
「喜ばれる仕事」
宅配業最大手のヤマト運輸が、「宅急便」を開始したのは1976年です。当時の
小倉社長の決断のもと、民間企業として初めて大口荷物中心の事業から小口配送事業に
参入しました。
社運を賭けた初日、荷物はわずか11個でした。「手間がかかりすぎる」と誰もが失敗を
予想していました。しかし小倉社長は、「人に喜ばれる事業なら会社は潰れないだろう」と
成功を確信していたそうです。
なぜなら、ドライバーが家庭に荷物を届けると「ご苦労様」と声を掛けられたのです。
大口の企業相手では、「遅い」と怒られる場面が多かったため、ドライバーの士気は大いに
上がったのでした。
これを読んでみて、手間がかかるから面倒だと思わず一手間かける先に
相手から「ありがとう」の一言を貰えることが仕事のやりがいとなり、仕事に誇りを持って
取り組めるようになります。
私達の仕事も、効率や生産性を上げることが大切だと言われていますが、お客様あっての
仕事でもあり、「人対人」にあっては一手間を掛けることが実はやりがいと成果を、もたらす
ことに繋がることを信じ、努力する必要性を学んだ気がしました。
中 田