足を運ぶ
「職場の教養 8月10日号より」
電話やメール、SNSなどを活用して効率的に要件を済ませることが多くなった昨今です。
その反面、直接人に会う機会は減りつつあるようです。
あるPTA会長のTさんは、次期会長と目していたKさんに、電話で会長就任の依頼をしました。
しかし、、Kさんは承諾してくれません。仕方なく別の役員二人にも電話しましたが双方から
断られました。
改選の日は、いよいよ間近です。ほとほと困っていたところ、Tさんは自分が会長を依頼された時、
前任会長が、家を訪ねてきてくれたことを思い出しました。
Tさんは、大事なことを電話で済ませようとした自分を反省し、思い切ってKさん宅を訪ね
ました。すると、拍子抜けするほどあっさり承諾してくれたのです。
Tさんは、実際に足を運び、直接対話することの深遠さを痛感しました。
効率を優先して、メールなどで用件を済ませることも必要ですが、重要な物事は
こちから誠意を示すことを大切に依頼したいものです。
一見非効率に見えても、相手の心を動かず動機となるからです。
電話やメールに限らず、手紙も同様だと思います。とlきには手紙も直筆で書くことで
相手に思いが伝わります。
地味なことかも知れませんが、今の時代だからこそ古いやり方が案外良い方向に
進む場合がありますので、私自身も見直したいと思います。
中 田