薬剤処理された通気胴縁には要注意
最近、施工済みの透湿防水シート(写真の白い紙)に水染みが発生する事故が起きているそうです。
通気胴縁は、外壁にサイディングを貼る際に、通気層を設けるために取り付けしている木材です。
通気胴縁は木材ですが、薬剤で防腐防蟻処理をして色が茶色や濃い緑色に変色しています。
この薬剤に含まれる界面活性剤が滲み出し、その上に張った透湿防水シートの防水性を低下させて水染みにつながっている可能性があるとのことです。
こうした問題を受けて、透湿防水シート協会は2011年6月に、「防蟻・防腐材による透湿防水シートへの影響について」として、告知を出しました。
その中では、防腐防蟻処理された通気胴縁を使う場合の注意事項として、
1、施工中、雨水でぬらさない
2、通気胴縁施工後は、外装材を速やかに施工する
以上の2点を挙げています。
安くて早くて簡単と言われる外壁のサイディングも、施工の際は注意が必要です。
みのりホーム 寺川信一