キレない心
職場の教養 10月9日より
「短気は損気」という格言がありますが、最近、中高年層の男性に「キレる」
人が多くなっているといわれます。
Sさんは夫婦が住宅を購入するために、ハウスメーカーの某社を訪ねました。
営業社員のキャリアを積んだ風格と姿勢に安心し話が進みました。
複数の物件を見学する事になり、車で回っている途中のことです。道幅が狭い道路で
対向車と鉢合わせとなってしまいました。双方譲る様子は一切なく、某社の営業社員が
車を降りて、道の真ん中で口論となったのです。営業社員がキレた姿を見たSさん夫婦。
特に夫人は怖くなり、某社への不信感が募って、大きな買物だけに契約に至りませんでした。
喜怒哀楽の「怒る」という感情は時として必要なものですが、「キレる」ことは違います。
キレるのは、多くがエゴに凝り固まった言動から始まるものです。「キレる」のではなく、物事を
切り回す手腕のある「切れ者」になるという、プラスの方向を目指したいものです。
朝礼時にこの題材の本を読んだ際に、「はっ」とする瞬間がありました。
人は見ていないようで案外見ているものです。特に不動産を扱う仕事ではお客様と
一緒に車に乗る事が多いので気をつけなければなりません。
心が動揺したり気持ちが高ぶったときは 「短気は損気」を頭に浮かべ実践したいと
思っています。
みのり 中田 吉行