ベクトルの統一
先日のNHKで武田信玄の特集がありました。
武田信玄と言えば
「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」 という有名な言葉があります。
人材こそが強固な守りになる。情けは人の心をつなぐ事が出来る。しかし仇が多ければ結局は
国を滅ぼす事になるという内容です。
武田信玄のように、人身掌握に長けた人だから出来るのではと思ってしまいますが、
実は、次のようなことを言って部下の気持ちを掌握していたそうです。
信玄は、よく部下に「
自分のしたいことより、嫌なことを先にせよ。」
この心構えさえあれば、道の途中で挫折したり、身を滅ぼしたりするようなことはないはずだ。と
言っていたそうです。
人間誰しも、楽なことから始め嫌なことは後回しにしがちかと思いますが信玄は自ら
率先垂範することで部下の意思統一を図ったのではと感じます。
武田信玄は戦国最強の武将だとも言われていますが、信玄の本当の凄さは
国造りにあると言われています。台風の度に氾濫する川を、整備したり 適材適所で
部下を配置し財政をよくしたり、今でいう住みやすい街【国】にした手腕が本当の凄さだと
言われているようです。
天下取りが有名ですが、天下取りは人生の最後で挑戦したものでり、人生の大半は国造りで
あったと唱えています。
わが社に置き換えても、まずは地域に必要とされる会社であることが一番であり、そのための
会社の目指す指針と社員のベクトルが同じでないと良い会社であると認知されないと思います。
まずは自分自身の仕事に誇りを持って取り組むよう心掛けたいと思っています。
中 田