職場の教養より
職場の教養 1月8日 掲載より
「日本の美徳」
中東の人々が、日本人のある習慣に注目しています。
2009年、サウジアラビアで日本を特集したテレビ番組が放送され、日本の小学生が
机を雑巾がけする姿が、視聴者に衝撃を与えたようです。
サウジアラビアでは、学校清掃をメイドや外国人労働者が担っており、子供が関与
することはありませんでした。テレビを見た教育相の指示により、翌年から二校で
児童による教室清掃が始まりました。
すると、その習慣が家庭にも持ち込まれ、子供たちが家の中を進んで片付け始めた
のです。学校も清潔になり、病気にかかる子供も減りました。今では1200校が教室清掃を
実施しているそうです。
日本では、清掃も教育の一環としてとらえ、公共心を育んで来ました。
日本人は電車やバスに乗るときも整列乗車を守ろうとしますが、こうした公共心は
勤勉・誠実・責任感などと共に、代々受け継がれてきた美徳で言えるでしょう。
この本を読んで感じたことは、私たちが普段何気なく生活していることが実は
海外では難しかったりします。逆に、外国の方の方が日本人らし振る舞いをする
こともあるかと思います。
今一度、自分の行動が恥ずかしくないかを見直される機会となったと思います。
中 田