音信不通の相続人がいる場合どうしたら良い?不動産相続でお困りの方へ!
「音信不通の相続人がいる時はどうすれば良いのだろう。」
不動産相続をお考えで、このようにお悩みの方はいらっしゃいませんか。
今回は音信不通の相続人無しで手続きを進めて良いのか、音信不通の相続人がいる場合の対処法について紹介します。
□音信不通の相続人無しで手続きを進めて良いのか
遺言書により相続の仕方が決まっていれば、連絡の取れない相続人がいたとしても相続手続きが可能です。
そうでないなら、法定相続人との間で分配を話し合う必要があります。
ただし、その際は全員揃っていることが前提のため、連絡が取れないからといって除外できません。
連絡が取れるメンバーだけで遺産分割協議を行ったとしても無効となります。
つまり、全員で話し合わないと、不動産や株式、名義変更手続きなど、一切の手続きが行えないのです。
そのため、連絡がつながらないからと言って勝手に進めないようにしましょう。
□音信不通の相続人がいる場合の対処法
音信不通の相続人がいる場合は、勝手な相続手続きはできないことをお伝えしました。
連絡が取れない状態が何年も続いる場合でも、連絡を取ろうとすることが大切です。
そのために、以下の4つをトライしてみましょう。
1つ目は、戸籍謄本から本籍地を調べることです。
赤の他人の戸籍を調べるのは難しいですが、家族でありかつ相続が進行中であれば問題はないでしょう。
2つ目は、戸籍の附票を取得することです。
本籍地が判明したとしても、そこに住んでいるとは断言できません。
その理由の1つとしては、本籍地に住民票がないケースが挙げられます。
戸籍の附票とは、本籍地の決定以降の住所履歴が書かれた書面を指し、現在の住所が分かります。
3つ目は、手紙を出すことです。
住所や電話番号さえ分からないなら、手紙を出しましょう。
その際は、事情や自分の連絡先も記載することが大切です。
4つ目は、弁護士に相談することです。
上記の手段を取っても、連絡がつかない場合は何らかの理由があるはずです。
場合によっては現地調査を要することもあるため、弁護士などのプロに相談しましょう。
特に音信不通となる要因として、過去に家族内で問題があった場合が多いです。
そのため、家族から連絡がきても無視する可能性が高いでしょう。
しかし、弁護士からの連絡なら無視できないケースがあります。
□まとめ
音信不通の相続人無しで手続きを進めて良いのかや、音信不通の相続人がいる場合の対処法について解説しました。
相続した不動産は、かなりの資産となる場合があります。
連絡の取れない相続人がいることを理由に、その機会を逃すのは勿体ないですよね。
この記事を参考に全員で協議ができるよう、早めに手段を取りましょう。