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コラム

生前贈与で受け取った実家を売却したい方へ!注意点を紹介!


生前贈与で受け取った実家を売却したいとお考えの方はいらっしゃいませんか。
生前贈与では色々なメリットがある一方で、注意が必要なところがあります。
そこで今回は、生前贈与のメリットや生前贈与で受け取った実家を売る際の注意点を紹介します。

 

 

 

 

 

□生前贈与のメリットとは

そもそも生前贈与とは、今後相続することとなる財産を生きている内に相続人に渡すことです。
この場合は、贈与税が発生するため注意が必要です。
贈与には、不動産のみならず預貯金や証券などが含まれます。
ここでは生前贈与のメリットを3つ紹介します。

1つ目は、相続する本人の意向通りに分配できることです。
相続の配分を決める際には、遺言書が無い場合、法定相続分に従って分けることが多いです。
しかし、熱心に世話をしてくれた人にはより多く残してあげたいと思う人も多いでしょう。

もし遺言書でその旨を書いたとしても、トラブルとなる可能性があります。
しかし、相続する本人が生きている内に分配してしまえば、そうしたトラブルを防げます。
さらに法律上は、相続人として認められない人物でも受け取れます。

2つ目は、贈与時の評価が元となることです。
生前贈与でも相続でも、それらが発生した時点の評価額が基準となります。
つまり、今後価値が上がりそうなものは早めに贈与しておくと、贈与税が抑えられます。

3つ目は、節税効果があることです。
暦年課税制度を利用すれば、相続税がかなり抑えられます。
生前贈与には、1年に110万円までの基礎控除があるため、非課税で相続可能となります。
(2021年4月時点)

□生前贈与で受け取った実家を売る際の注意点とは

最後に生前贈与で受け取った実家を売る際の注意点を2つ紹介します。

1つ目は、受け取った側に贈与税がかかることです、
これは不動産でも現金でも同様で、どのタイミングでも贈与となります。
しかし、亡くなる3年前の贈与の場合は、亡くなった後相続税としてカウントされます。

2つ目は、売却で得た利益は譲渡所得税がかかることです。
受け取った際には贈与税を払いますが、売る際はさらに譲渡所得税がかかります。
これは贈与に関わらず、不動産を売る際にはほとんどの場合で課せられるものです。

□まとめ

生前贈与のメリットや生前贈与で受け取った実家を売る際の注意点について解説しました。
この記事を参考に、メリットをうまく利用してください。
また、注意点はきちんと押さえておきましょう。
実家を売る場合にはぜひ当社にご相談ください。