遺産相続をお考えの方へ!相続手続きをしなかったらどうなるのか解説します!
遺産相続をお考えの方は、相続手続きの重要性をご存知でしょうか。
遺産相続は放置してしまうと、不利益を被ることがあります。
そこで今回は、遺産相続をお考えの方に向けて、相続手続きをしない方がいる理由と、相続手続きをしないことで生じるデメリットについて解説します。
ぜひ参考にしてください。
□相続手続きをしない方がいる理由とは?
遺産相続を怠り、放置する方はいらっしゃいます。
ここでは、その理由を4つ解説します。
まず1つ目は、私生活が多忙で相続手続きに手が回らないからです。
必要書類を収集したり、手続きのために窓口に行ったりする必要があるため手間がかかります。
不動産の相続手続きや金融機関の口座の相続手続きには法務局と金融機関に行く必要があります。
手続きしようと思っても、私生活や仕事の都合で多忙なため、相続手続きを放置してしまいます。
2つ目は、相続人が遺産の存在や相続権に気付いていないからです。
遺産の存在や、相続権があることを知らない方もいます。
3つ目は、相続人間で遺産をめぐるトラブルになっているからです。
相続手続きには遺産分割協議書などが必要です。
遺産分割においてトラブルになっている場合には遺産分割自体が完結していません。
4つ目は、相続人間で遺産分割を行うのが面倒だからです。
遺産分割協議は電話やメールでも問題ありません。
ただし、それにはそれ相応の時間と労力を要します。
遺産分割協議を完了させないと相続手続きができないため注意しましょう。
□相続手続きをしないとデメリットが生じます!
まず、相続放棄と限定承認ができなくなります。
資産や負債を含めたすべての遺産を相続しない相続放棄と、相続人が承継した資産の範囲内でのみ負債の責任を負わない手続きである限定承認ができなくなることに注意しましょう。
また、遺産の名義変更を怠ると消滅する可能性があります。
遺産は不動産、預貯金、株式などがありますが、名義変更を行わなかった場合、遺産消滅の可能性があるため把握しておいてくださいね。
さらに、相続回復請求ができなくなります。
法定相続人が持つ財産を相続する権利が、それ以外の相続人に侵害された際に「相続回復請求権」を適用して、侵害された権利の回復や返還を行うことを、相続回復請求と言います。
期限の20年以内に手続きを完了しないと請求できないため注意してください。
□まとめ
今回は、遺産相続をお考えの方に向けて、相続手続きをしない方がいる理由と、相続手続きをしないことで生じるデメリットについて解説しました。
様々な不利益を被らないためにも、早めに手続きしましょう。