不動産の豆知識

コラム

相続した財産の処分方法にお困り方必見!換価分割について紹介します!

相続で財産を得た場合、その財産の分割方法にはどのようなものがあるか知っていますか。
相続人同士のトラブルがないことに越したことはありませんが、公平性という面で優れている分割方法としては、換価分割という方法があります。
今回は、相続した財産の処分方法にお困りの方へ、換価分割について紹介します。

 

 

 

 

 

□換価分割とは

換価分割とは、相続した財産をお金に換えて相続人に分配することです。
家などの不動産財産に住み続けたい・所有したいという人がいないケースで、平等に分配できるという意味で効果的な方法となっています。
財産の分割には、他にも財産を相続した人が他の相続人に金銭を提供する代償分割や現物をそのままそれぞれの相続人が相続する現物分割などの方法があります。
これらの中でも、換価分割は最も公平な分配方法と言っても過言ではありません。

換価分割には公平なため相続人同士のトラブルが発生しにくいという大きなメリットの他にも、コスト面で優位な点があります。
それは、現金化にかかる手数料が省けるので節税対策になる点です。
財産を相続した際には相続税が課せられますが、その費用の捻出のために財産を換金する際にはスムーズに手続きを進められるでしょう。

□換価分割の注意点について

ここまでは換価分割の良い面だけを見てきましたが、この方法を選ぶ際に注意すべき点もあります。
1つ目は、遺産分割協議書に記載しなければならない点です。
この記載を怠ると、誰がいくら取得したのかが把握できないため後々トラブルになりかねません。

2つ目は、経費を明確にするという点です。
財産の売却には、登記にかかる費用や仲介手数料などの経費が必要なのですが、これらの諸経費は誰が負担するのかについても遺産分割協議書の中に記載しておかなければなりません。
これも、後の相続人同士のトラブルを避けるために忘れないようにしてくださいね。

3つ目は、譲渡所得が発生した時には確定申告の必要があることです。
財産の売却で利益を得た場合は譲渡所得税が課せられます。
確定申告は3月15日までにしなければさらに延滞によってプラスで課税されてしまうので、期限内に申告しましょう。

□まとめ

今回は、相続した財産の処分方法の1つとして、換価分割について紹介しました。
換価分割は、いくつかある分割方法の中で最もトラブルの起きにくい公平な分け方と言えます。
換価分割する際には、遺産分割協議書への記載や確定申告を忘れないように気を付けましょう。