空き家となった実家はどうするのがベスト?3つの選択肢と各税制メリットを解説!
ご両親が介護施設に入るため、実家が空き家状態になってしまっている方はいらっしゃるのではないでしょうか。
空き家は事件に利用されたり事故に繋がったりしやすいため、放置しておくと怖いですよね。
しかし、誰も実家の管理ができず、対処の仕方に困っている方もいらっしゃることでしょう。
そこで今回は、実家が空き家になった場合の3つの対処法についてご紹介します。
□実家が空き家になったらどうする?3つの選択肢をご紹介!
実家が空き家になった際の対処法は3つあります。
1つ目は、売却です。
空き家であっても、売却すれば利益が発生する可能性があります。
ご両親が老人ホームや子世帯に入るために実家が空き家になる場合は、その売却利益を老人ホームの料金や子世帯での生活費などにあてましょう。
空き家となってから3年以内に売却すると課せられる税金が軽減されるため、早めに売却することを意識しましょう。
2つ目は、賃貸です。
「売却時期を見極めたいため今はまだ保有しておきたいが、固定資産税の負担が大きい」
このような場合、賃貸にして賃貸収入を得ることで、どちらの問題も解決できます。
賃貸にする際の選択肢は、「建物を貸す」か「土地を貸す」かの2つです。
土地の賃貸は設備修理のような支出がないだけでなく、借主との長期的な契約も可能なためおすすめです。
3つ目は、建て替えです。
立地が完璧なため手放したくないという方は、今後も長期的に利用できるように建て替えるのも1つの手です。
建て替えをすれば、建物を貸して長期的に賃貸収入を得ることも可能です。
□それぞれの税制メリットを解説!
空き家を売却もしくは賃貸にする際の税制メリットについてそれぞれ解説します。
・親の生存中に売却した場合
最大で3,000万円の売却益が控除されるため、最大で約600万円の税金が軽減されます。
また、実家を10年以上所有していた場合にも、売却益に軽減税率が適用されます。
・相続後に売却する場合
実家を相続した日から3年10カ月以内に売却すると、支払った相続税のうち売却した財産にかかる分を取得費に加算できます。
・親の生存中に賃貸にした場合
賃貸にした状態で実家を相続すると、建物と土地にかかる相続税評価額が借家・借地権割合に応じて減税されます。
□まとめ
今回は、「実家が空き家になった際の3つの対処法」と「実家を売却または賃貸にすることの税制メリット」の2つについてご紹介しました。
この記事で覚えていただきたい内容は、以下の2点です。
・売却や賃貸など、利益を得られるような選択肢がある
・売却や賃貸という選択肢をとると、税制メリットも得られる
空き家の対処の仕方が決まっていないという方は、ぜひこの2点も心に留めていただければ幸いです。