新築住宅は購入する余裕がないため、中古住宅の購入を検討していらっしゃる方はいらっしゃるでしょう。
中古住宅は誰かが住んでいた住宅であるため、傷や不具合がないか心配ですよね。
傷や不具合が見つかった場合、しっかりと責任を取ってもらえるのかが心配な方もいらっしゃるでしょう。
そんな心配を解消するために、今回は瑕疵担保責任（契約不適合責任）とホームインスペクションについてご紹介します。

 

 

 

 

 

□中古住宅購入時に問題となりやすい「瑕疵担保責任（契約不適合責任）」について解説します！

瑕疵担保責任（契約不適合責任）とは、売買した住宅に契約時に知らされていなかった損傷があった場合、売主が買主に対して負う責任のことです。
普通に注意していれば気づくような損傷である場合や、契約前に買主が損傷の存在を把握していた場合は、責任の対象外となります。

法律では、瑕疵担保責任（契約不適合責任）の期間は買主が損傷を発見してから1年以内と定められています。
例えば、買主が住宅を購入してから10年後に損傷を発見した場合、瑕疵担保責任（契約不適合責任）が適用される期間はそこから1年間ということになります。
つまり、買主はいつでも売主に対して損害賠償を請求できて安心である一方で、売主は買主からいつ瑕疵担保責任（契約不適合責任）で損害賠償を請求されるか分からないという不安があるのです。

しかし、このような不安が常にあっては誰も住宅を売却しなくなってしまうため、各取引において瑕疵担保責任（契約不適合責任）の期間を制限できるようになっています。
そのため、住宅の売買契約書に「瑕疵担保責任（契約不適合責任）の期間は引き渡しから3カ月とする」と明記されていれば、その期間内でしか買主は売主に対して損害賠償を請求できません。
中古住宅を契約する際は、必ず売買契約書に明記されている瑕疵担保責任（契約不適合責任）の期間を確認するようにしましょう。

□ホームインスペクションを利用して中古住宅購入のリスクを軽減させましょう！

ホームインスペクションとは、建物調査のことです。
少し具体度を挙げて説明すると、事前に中古住宅を購入するリスクを軽減し、安心した取引を行えるようにするための調査のことです。
ホームインスペクションを利用すれば、損傷の有無の確認や瑕疵保険の加入に必要な調査結果の入手、住宅購入後にかかる費用の見積りなどができます。

□まとめ

今回は、瑕疵担保責任（契約不適合責任）とホームインスペクションの2つについてご紹介しました。
今回覚えていただきたい内容は以下の2点です。
・瑕疵担保責任（契約不適合責任）の期間は契約時にしっかりと確認しておく
・ホームインスペクションを利用すれば見えない損傷の有無を確認してもらえるため、安心して購入できる
今回ご紹介した内容が、皆さまの安心した中古住宅の購入に役立ちましたら幸いです。